着物を着ているのはお金持ちだけじゃないよ! 「着物=高い」説を検証してみる。
【この記事は約 4 分で読めます】
いくら普段着の着物があると言ったって、誰もが何となく着物は高いものだと思っていますよね。
日常で着物姿になる機会もほぼなくて、あったとして式事だったりしますので、
そういう風に思ってしまうのも当然と言えば当然かも知れない。
式事で着る「紋付羽織袴」ならそれなりの値段はしますし、
女性が成人式で振袖をレンタルするのに何十万もかけている、って聞いたりしますし。
しかしそれは式事の時の着物、つまり礼装だから高いわけで、
普段着の着物なら決してそんなこともないんです!
……ってことで、
「なーんにも持っていない状態から一式揃えるのに、
洋服・着物それぞれどれくらいの金額が必要か?」
つまりそれぞれの最低金額を探っていこうと思います。
場面の想定
着物・洋服それぞれを公平に扱うために、現時点では全く何の服も持っていないと想定します。
裸族ですね。これでは家から出られません。
ところが外出の必要が生じて、何らかの服を用意しないといけなくなってしまいました。
とりあえず、どんな場面にも幅広く対応できるような服を一式用意することにします。
カジュアルすぎず、フォーマルすぎず。つまり「ちょっとよそいき」くらいのレベルのもの。
季節は暑くも寒くもない過ごしやすい春か秋くらい。
だから夏物を明示的に選ぶ必要もなく、また防寒着をプラスする必要もない。
ただし、外から見えないもの(下着類)や替えも含めて全部まとめて用意する必要があります。
それと、「なくてもいいけどあるとなおよし」なものは買っておきます。
基本的に1通りのコーディネートが出来れば良いのですが、
状況によってフォーマル度に幅を持たせられるようにね。
そして、服を全く持っていない、服を買いに行く服がないという状況なので、
全てのものをオンラインショップにて一括で購入します。
今回は古着には手を出しません。
細かい状況把握ができないし、在庫がいつもあるとは限りませんので。
また知り合いもいないのでタダで服をもらうというのもナシ。
……という状況を想定して、実際にネットショップで商品を選んでみました。
洋服の場合
「ちょっとフォーマルな洋服」というとジャケットスタイルになりますかね。
スーツ程ガチガチにフォーマルじゃないけど、
ネクタイを締めればドレスコードがある場所でも断られないくらいにはカチッとしたスタイル。
しかもユニクロなので家で洗えるのが有り難いね。
下着は3日分、シャツとズボンは替えを含めて2つずつ購入しておきましょう。
購入するのはみんな大好きユニクロのオンラインストアです。
で、必要なものをどしどしかごに入れてみた結果がこれ↓
合計金額は消費税と送料を含めて\39,341でした。
約4万。全く何も持っていないところからと考えれば、びっくりするほど高額でもない。
着物の場合
ジャケットスタイルと対応する着物のコーディネートといえば、
やはり着流しではなくて羽織が必要になります。
場合によって袴も合わせれば、紋が入っていない着物でもなかなかの佇まいになりますね。
洋服同様、下着の替えも合わせて購入します。
購入した先は以前このブログでも紹介したことがある「京越卸屋」です。
幅広く和装関連のものを取り揃えている、着物のユニクロみたいなオンラインショップ。
では、必要なものをかごに入れてみました。
合計金額は消費税と送料込みで\37,380になりました。あれ、ユニクロより安い?!
なぜか配送方法を代引にしているので代引手数料を引けば\36,720です。
※ただ、肌襦袢と褌の数を間違えて2にしてしまっているので、洋服と条件を揃えて3ずつにすると、\39,300です。
ま、ざっくりこちらも4万くらい。
洋服を一式揃えるのと、着物を一式揃えるのでは
金額はそんなに変わらないということが分かりました。
楽天眺めてたら↑の縞柄の着物がふつーに欲しくなってきたよ。
あくまで最低限ですよ
今回の比較は「全く服を持っていない」状態から必要なものを全部まとめて揃えるという
いわば極限状態での比較ですので、これだけを以てどちらの方が安上がり、というふうには断定できません。
ただ、最低限のものを揃えようとすればどちらも大差ないんですね。
こだわり始めると金額はどんどん上がっていきますが、ま、それは着物も洋服も同じですからね。
扱いが面倒?
でも、着物は家で洗えないからクリーニング代がかかるんでは? とお思いですか?
上の画像で選んでいる着物はポリエステルの洗える着物ですので、これまた家で洗濯できるんですね。
必要があるとすれば洗濯の時に入れるネットがあった方が良いくらいで、
洋服と同じように扱って大丈夫なんです!
どうでしょう、「意外と着物って取っつきやすいんだな」と思っていただけたなら幸いです。
着物姿に必要な構成要素は「着物男子のアイテム解説」タグがついた記事でひとつひとつ詳しく解説しています。
あとは、着付けですね。
着付け解説動画も今編集していますので、近日中に合わせてご覧いただけるようになる予定。
それでは皆様、よい着物生活を!
かしまさでした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません