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夏を楽しむ! 男浴衣を選ぶ時のチェックポイント。

2020/05/05

【この記事は約 19 分で読めます】

夏に向けて、あるいはゆったりとおうちで過ごすために。

今回は手っ取り早く着物男子になれる「浴衣」についての話です。
浴衣といえば夏のものと思われがちなものの、部屋着としてまず浴衣を入手して、
そこから着物男子を始めるというのも悪くない選択です。

あまり男性視点のものは見ないので、こっそり勉強しておくと
夏祭りや花火大会で良いところを見せられるかも知れません。

そんな機会がないとしても……知っておいて損はしないはずです。

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自分の寸法(サイズ)を知る

浴衣に限らず、服を選ぶならサイズが合っているのは必須条件。

洋服と表記が違うものもあって最初はサイズ感がピンとこないでしょうが
まずは自分の寸法がどれくらいなのかを知っておきましょう。

浴衣の寸法で重要なのは身丈(みたけ)と(ゆき)という2箇所の長さです。

身丈は衿(首の後ろ)から裾までの長さ、つまり縦の長さ。
目安として身長-30cmとよく言われます。身長が178cmなら身丈は148cm。
あくまで目安なので体型によって変わってきます。
足首が丸見えになったり裾が地面に着いたりしない長さがちょうど良い。

が横の長さです。背中心から手首まで。
ここが短過ぎと浴衣が七分丈みたいになって格好悪いし、
長過ぎだと手が袖の中に隠れてしまって動きにくいです。

着物のサイズの話はこちらの記事でより詳しく書いています↓

ただ、既製品の浴衣では「ぴったり」はなかなか見つからないので、
長めか短めかで言えば短めの方が格好良く見えます
その方がさっぱり身軽に見えますからね。

以下、通販のページにも載ってるとは思いますが身長別の大まかなサイズ例です。

LLサイズ…身長175~185cm (身丈145~150cm、裄75cm)
Lサイズ…身長165~175cm (身丈140~145cm、裄72cm)
Mサイズ…身長155cm~165cm (身丈135~140cm、裄70cm)
Sサイズ…身長150~155cm (身丈130~135cm、裄68cm)

「身丈」と「裄」、自分がどれくらいかを把握しておくと選びやすいです。
より正確に知りたい人は実際にメジャーを当てて測ってみましょう。

1人では測れないので、家族や友人にやってもらいましょう!

どんな色柄を選ぶべきか

サイズが決まったら次に選ぶのは色柄ですね。
女性の華やかな浴衣と違って、男性用の浴衣は地味なものが多いので、
どれも同じじゃん、という風にも思えてきますが、一応、ポイントがあります。

部屋着として着るなら、お好みで何でも
ここで説明するのは、「夏のイベントに着ていくとしたら」の話です。

奇を衒いすぎない

普通のものを選ぶのが間違いない。
「普通ってなんだ!」というツッコミが入りそうですが、
男性の浴衣は派手なものが少ないだけでなく、色も柄もだいたい決まっています。

毎年トレンドが大きく変わるわけでもないので、普通のものを選んでおけば長く着られるのです。
1年ごとに新しいものを入手するのも、それはそれで楽しいですけどね。

どういうものが普通か。あまり色が入っていない方がいいです。
黒だったり、紺、グレー、白あたり。結構地味に見えるかも。
でも、それ以外の色のものってちょっと子供っぽく見えがちなのも事実。

あまりにも地味過ぎると思う人は、色数が少ないながらも
コントラストの強い柄のものがおすすめです。

あるいは帯だけを違う色にする方法もあります。
着姿の中心に違う色のラインが入ることで、全体を引き締める効果もあります。

このブログでは何度も書いていますがワンタッチ帯ではなくて角帯を締めましょう
難しそうで不安なら兵児帯もアリ。でもワンタッチ帯は駄目。

浴衣は地味なものを選んでいても、帯をちょっと派手なものにすると、
雰囲気を壊さずに個性をプラスすることができます。

浴衣でどこかに出かける場合、隣に同じく浴衣を着た女性がいるはずなので(そうでもないか?)
自分のコーディネートはあくまで引き立て役。あまり奇を衒わないほうが良いと思います。

こういうのが駄目とは言わんけどさ。

必要なもの

浴衣は簡易版の着物なので、基本的には着物で必要なものと同じです。
ないと困る最低限のものだけ言えば、浴衣(本体)・帯・腰紐の3点セットでしょうか。
あとはお出かけするなら下駄だったり、信玄袋っていうバッグみたいなものがあれば完璧かな。

下駄は木で出来ていて硬いので、
履き慣れていない人は和柄のビーチサンダルなんかでも良いと思いますが。
信玄袋はぶっちゃけ無くても困らないです。浴衣の時はあまり持ち物多くないと思いますし。
スマホや財布程度なら帯に挟んだり、袖に入れておいた方が両手が空いて身軽です。

着物の時のアイテムの詳しい解説はこちらから↓

もともと風呂上がりに着ていたものだから浴衣では下着を着ない、と解説している人がいますが、着てください
部屋着ならともかく夏のイベントに着ていくなら下着は必須です。
確かに昔はバスローブ代わりにしていたものですが、今売られている浴衣は外出を前提に作られています
裾が風でめくれたりなんかしたら……最悪、捕まります。

普段着ている下着やパンツをそのまま流用してOKです。
中身までこだわりたい人は着物用の肌襦袢や褌、ステテコがあります。

勝負下着としても褌は良いかも知れない。保証はできませんが
でも浴衣に褌って思った以上に快適なはずです。お試しあれ。

浴衣を着たあと

浴衣姿で楽しい一夜を過ごした後のことについても。

汗をかいたりいろんなものが付いたままの浴衣を放置すると臭いやシミの原因になります。
早めに洗濯しましょう。浴衣は綿素材なので洗濯機で洗えます。ネットに入れた方が良いかも。
ネットなしで洗っても破けるほどヤワではありませんが絡まって取り出しにくいです。

洗った後は皺を伸ばして干して、乾いたら畳んでしまいましょう。
着物用のハンガーならきれいに広げて干せます。

たたみ方は後で掲載予定。

役に立たない裏技

シーズン終わりかけ頃(9月とか)にネット通販で浴衣を探すと、在庫処分でものすごく安くなっていることがあります。
それを次の夏に着ればとっても安上がりです。ただ今年の浴衣姿は諦めないといけないので、あまり役に立たない

まとめ

  • 身丈が「身長-30cm」を目安に丁度良いサイズを選ぶ
  • あまり派手すぎない、色が入っていない方が大人っぽくてかっこいい
  • 浴衣が地味なら派手な帯を選んでコーディネートする
  • 下着は浴衣でも必須です
  • 着たあとはネットに入れて洗濯機で洗える

と、こんなところでしょうか。
夏以外でも、浴衣でゆったり過ごす心地よさを知ってしまうと
きっとハマります。ぜひお試しください。

では皆様、よい着物生活を!
かしまさでした。