【着物男子のアイテム解説 Vol.9】羽織紐
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着物のアイテムをひとつずつ紹介していくシリーズの第9回、
今回は「羽織紐」について説明していきます。
何が必要なのかはこちらの記事にまとめておきました!
また、「着物男子のアイテム解説」のタグから、
個別のアイテム紹介の過去記事一覧を読むことが出来ます。
ネクタイみたいなもの
羽織を着たら必ず羽織紐を結びます。セットです。
いわばスーツ姿に必ずネクタイ、のようなもの。
紋付袴のお腹のあたりにぶら下がっているあのもこもこが羽織紐です。

「結ぶ」と書きましたが、
実際には結んだ状態で売られているものがほとんどです。
金具を羽織の取り付け部(乳:ち)に引っかけて使用します。

羽織紐の種類
丸組み・平打ち
組紐という、糸を編んで作った紐で出来ているものが大半です。
紐の種類によって「丸組み」「平打ち」などがあります。
その名の通り丸組みは断面が丸くみえるもの、
平打ちは平べったく織られているものです。
丸組みと平打ち
黒紋付には白い羽織紐を使います。平打ちよりも丸組みの方がランクが上です。
白以外にも各色あって、成人式に出席している人が
「レインボー」の羽織紐を付けているのを見たことがあります。w
また、もこもこ(房:ふさ)が大きいものが礼装用、小さいものが普段着用です。
礼装以外で羽織紐を結ぶときは、
着物の色と同じ系統のものを合わせれば、とりあえず合わないことはないです。
無双
もしくは「無双:むそう」という、紐が横一本の形もあります。
主にカジュアル用なのですが、どうしても羽織紐の「もこもこ」で
堅苦しいイメージを抱いてしまう人が多いのか、
着物男子の中ではわりとメジャーな気がします。
紐が横一本の形ですのであまり仰々しくなく、すっきりした見た目になります。
また組紐の他、もはや「紐」ではない素材のものもたくさんあります。
チェーン、ウッドビーズ、パワーストーン、などなど……
その気になればテグスと金具を用意して、自作することも可能。
またパワーストーンのものは石の色によっては
どのような着物にも合わせやすく、実は万能だったりします。
羽織紐のしまい方
新品の羽織紐は、房を保護するために
紙やビニールのカバーでまとめた状態で売られています。
実際に使うときはこのカバーを外しますが、
使い終わった後、このカバーを再び付けようとしないでください。
一度広がった房をまとめるのは無理。
ケバケバになってかえって汚くなっちゃいます。
しまうときは、変なクセが付いてしまわないよう、房を下側にして、
紐の輪になっている部分をフックなどに掛けておくのが良いと思います。
箱に入っているものも房が真下になるように立てておきましょう。
羽織紐を付けたままで羽織と一緒に畳んだりしないように気をつけましょう。
無双タイプならまだなんとかなりますが、房がぺちゃんこになります。w
どれがおすすめ?
カジュアルに着物男子を楽しむなら断然「無双」タイプを選びましょう。
着物姿全体の中で羽織紐が占める割合は小さいですが、だからこそ
思いっきり目立つようなものを選んだ方がコーディネート的には映えます。
また(先ほど書き忘れましたが)無双タイプの羽織紐の中には
中央がマグネットで分離出来るようになっているものがあり、
そういったものを使えば羽織の脱ぎ着をするときにも便利ですね。
まとめ
- 羽織紐はもこもこ(房)があるもの、ないもの(無双)がある
- カジュアル着物なら無双タイプがオススメ
- ビーズやパワーストーンで羽織紐を自作するのも楽しそう
- 小さなアイテムだからこそコーディネートに個性が出ます
以上、
今回は「羽織紐」について説明いたしました。
では皆様、良い着物生活を!
かしまさでした。
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