【着物男子のアイテム解説 Vol.6】肌着
【この記事は約 5 分で読めます】
着物のアイテムをひとつずつ紹介していくシリーズの第6回、
今回は「肌着」について説明していきます。
何が必要なのかはこちらの記事にまとめておきました!
また、「着物男子のアイテム解説」のタグから、
個別のアイテム紹介の過去記事一覧を読むことが出来ます。
肌襦袢
先に「襦袢」の紹介をしていますが、肌襦袢は更にその下に着るものです。
襦袢には「長襦袢」と「半襦袢」があるんでしたね。下着専用の着物。
肌襦袢も襦袢に含めて紹介すべきだったかと若干後悔しています。
しかし肌襦袢は「下着専用の着物」というよりも完全に下着です。
素材は綿のものが一般的で、長着や襦袢と同じように前で合わせる形になっていますが、
肌襦袢には腰紐を締めなくて大丈夫です。
また衿の部分の色が選べるようになっているものの、
この衿は外に見えるわけではないので、何色を選んでも構いません。
白だと汚れが分かりやすくて良いんじゃないでしょうか。
さてこの肌襦袢ですが、上に着る襦袢によっては不要なこともあります。
長襦袢なら必須
襦袢として長襦袢を選んでいる場合、肌襦袢は必須です。
例えば、地肌に直接正絹の長襦袢を着てしまうと、
家で洗えないのに汗じみができるなどして厄介ですからね。
半襦袢なら・・・・・・なくてもいいかも
しかし半襦袢を着るなら肌襦袢はなくても済むことがあります。
半襦袢自体が綿でできていて、大抵は洗えるものですし、
長襦袢よりもかなり「下着」寄りなんですね。
Tシャツ襦袢なら1枚で済む
かしまさも結構最近になって知りました。
Tシャツ襦袢なるものが売られているようです。
その名の通りTシャツの形をしていて、半衿の部分だけ作ってあるというもの。
これはまさに肌襦袢と半襦袢を合体させたようなものなので、これ1枚で済みます。
・・・・・・やっぱり襦袢の記事で一緒に紹介しておくべきだったかな。
しかし下着なのか上着なのか、考えるほどに襦袢ってその位置づけがすごく曖昧なんですよね。
褌
上が襦袢なら下半身に締めるのは褌(ふんどし)です。
※褌は「履く」のではなく「締める」と言います。
越中褌
大体の人が「ふんどし」としてまず思い浮かべるタイプ。
長さが1メートルちょっと、幅が35センチくらいの布地の端に
1.5メートルくらいの紐が縫い付けられた、「T」字型をしています。
腰に紐を結んで、布地部分を股に潜らせて使います。
締め付けがなく、何も着けていないような開放感があります。夏は特に涼しくていいですね。
健康下着としてたまにメディアで取り上げられたりもするけどいまいち定着には至っていない印象。
「女性用ふんどし」なるものまで登場してましたっけ。
老舗デパート三越では「クラシックパンツ」という名称で販売されています。
パンツで言えばトランクスの位置づけ。
六尺褌
長さが六尺(≒2メートル少々)であることから名前が付いた褌の種類。
見たことがあるとすれば裸祭りや神輿の担ぎ手などでしょうか。
越中褌と対極にある締め心地。ピッタリと股間を包み込みます。
超もっこりする。言い換えれば、男らしさムンムン。後ろはおケツ丸出し状態になるしね。
裸祭りに参加するのでもなければその姿を人に見られることはない訳ですが(下着だから)
それでもちょっと恥ずかしくなるかもしれない。でも良いもんですよ。
食い込んだ布地が何らかのツボを刺激するのか
男性機能の向上にも貢献するとかしないとかいう噂。知らんけど。
パンツで言えばブリーフとかビキニパンツとかそのあたり。
他にもありますが、主にはこの2種類です。
これ以外の種類の褌など、詳細はこちらにまとめておきました。
ステテコ
どうしても褌は恥ずかしくて嫌だという場合は、「ステテコ」というものがあります。
かしまさは持っていないので、ちょっとよく分かりません。褌が良いと思うよ。
組み合わせいろいろ
上と下で何を選ぶかで組み合わせがたくさんできることになります。
【襦袢(上半身)の選択肢】
1.長襦袢+肌襦袢
2.半襦袢+肌襦袢
3.半襦袢
4.Tシャツ襦袢
【褌(下半身)の選択肢】
A.越中褌
B.六尺褌
C.ステテコ
4×3で12通り、と見せかけて長襦袢以外には裾よけ有り無しの2通りがあるので7×3の21通り。
ま実際には越中と六尺以外の褌もあるので、もっと多いですね。
ちなみにかしまさは1Bの組み合わせが一番多いです。ハイ。
下着も含めて「和装化」
身も蓋もない話なんですが、この記事で紹介したものすべて下着ですので、
実際には洋服の下着のままでもさして問題はありません。
ただ、下着も含めて全部着物用のものを身につける
(和装化する)方が、より着心地も良いと思いますし、
着物男子に近づけますよ!

メンタル面以外でも和装下着の方が便利な点はいろいろあるんですが、
それはまた、追々。
で、どれを用意したらいいのか
選択肢がいろいろありましたが、とりあえず長襦袢を着るものとして
肌襦袢を2枚用意しておきましょう。下着なので1枚じゃ事足りないかも。
そして越中褌、こちらもとりあえず2枚。色はお好みのものをどうぞ。
せっかくだから赤褌にするのはいかがでしょう。
まとめ
- 長襦袢の下には肌襦袢を着る
- 肌襦袢は長襦袢以外ならなくてもいいかも
- 褌には越中褌と六尺褌がある
- 着物を着るなら下着も和装化した方が何かと良さげ
以上、
今回は「肌着」について説明いたしました。
では皆様、良い着物生活を!
かしまさでした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません