【着物男子のアイテム解説 Vol.5】腰紐
【この記事は約 4 分で読めます】
着物のアイテムをひとつずつ紹介していくシリーズの第5回、
今回は「腰紐」について説明していきます。
何が必要なのかはこちらの記事にまとめておきました!
また、「着物男子のアイテム解説」のタグから、
個別のアイテム紹介の過去記事一覧を読むことが出来ます。
ただの紐
今回紹介するのは腰紐ですが、要するにただの紐です。
帯を締める前に、長襦袢や長着を仮止めしておくためのものです。
幅が2~3センチくらい、長さは240センチくらい。
女性用のものだと長さが200センチくらいのこともあって、
体格のいい人だとちょっと足りないかもしれない。
240センチでも足りない場合は2本連結して使えばなんとかなります。
材質はモスリン(毛)が多いですがポリエステルや綿もあります。
ポリエステルの腰紐はつるつるしていて滑りやすい
(=ほどけやすい)ので、正直あまりオススメできないです。
仮止めをするときには、文字通り「結んで」もいいのですが、
そうすると結び目がコブになって痛いことがあります。
だから結び目を作らずに「ねじって絡める」やり方がオススメ。
結ぶのとねじって絡めるのの比較
ちっちゃい結び目なんて些細な問題に見えるものですが、長襦袢と長着の2回腰紐を使いますし、
その上に帯を締めるので、腰に押しつけるような状態になるんです。
と、そういう意味でも腰紐の「緩みにくさ」は大切な要素です。
色はだいたいグレーとか茶色とか白とかそんな感じ。ピンクのはたぶん女性用。
柄がついてるお洒落なやつもある。
けど外に見えないので、見た目はそんなにこだわらなくていいかも。素材が重要ですね。
ただ、「たすき掛け」にも使えますので、
柄が入っているものは、そういう時に格好良く使えるかも。
たすき掛けってこれですね。
幅が広いほうが使いやすい
ただの紐ではありますが、使用上の注意があるとすれば、
「幅が狭くなってしまわないように使う」ことでしょうか。


新品の腰紐は最初から最後まで同じ幅になっていますが、
結んで使っているうちにくしゃくしゃになったり、折れたりして
だんだん幅が狭くなってしまいます。
細くなったままでも使えますが、力が一点に集まるので、
ギュッと締めた時に痛いと感じるかもしれません。


できると便利「五角形畳み」
そうならないためには、使い終わった後
画像のようにきれいに皺を伸ばして畳んでからしまうようにしましょう。

この五角形、なにげに便利です。
まず、見た目がスマート。そしてコンパクト。
それにちょこんと出ているところを持ってピッと振ると、
紐の中間地点をつまんだ状態で持つことができるのです。
腰紐を結ぶときは体の「真ん中」に当てるようにするので便利。
こんな風に畳んでいけばできます。
(画像じゃなくて動画で載せるかも)
紐以外の選択肢
「ただの紐」腰紐以外にも、
ゴム製のウエストベルトや、男〆(おとこじめ)と呼ばれる、
角帯よりひとまわり細い帯のようなものがあります。
こういうものなら幅が細くなってしまわないので、
あるいは腰紐よりも扱いやすいかも知れません。
・・・・・・かしまさは持ってないし、使ったこともないのでオススメのしようがない(笑)。
どんなものを最初に買えば良いか
もうすでに序盤で書いたような気がしますが、素材がモスリンのものを選びましょう。
選べるなら男用と明記してあるもの。色が渋いなら多分そうだと思う。
そういう紐を3本くらい(長襦袢用、長着用、予備)持っとけば万全です。
余談ですが、
単品売りの紐より3本セットなどで売っている腰紐の方が若干ながら幅が狭いです。
まとめ
- 腰紐は緩みにくい素材(モスリン)を選ぶことが重要
- 結ぶのではなく絡めて使うと痛くならない
- 使い終わったあとは五角形に畳んでおくと次も使いやすい
- 紐以外にベルト的なものも売ってる
以上、
今回は「腰紐」について説明いたしました。
では皆様、良い着物生活を!
かしまさでした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません